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2022年7月の読書記録

読んだ本の数:10
読んだページ数:3680
ナイス数:102

静かな爆弾静かな爆弾感想
音の無い世界に住む響子、淡々と静かに始まる恋愛。俊平目線のストーリーの中で響子の心情を推し量る読者と、メモのやり取りで響子の心情を推し量る俊平……バーミヤン爆破事件を取材する俊平の側で静かな爆弾が爆発するかもしれないことに気づかない皮肉…
読了日:07月30日 著者:吉田 修一

燕は戻ってこない燕は戻ってこない感想
人間の不安定さがリアルで生々しい。自分に無いものを金の力で得ようとする傲慢、金と引き換えに卵と子宮を提供しようとする傲慢、恋愛もセックスもしたくないが春画を描いて人間の営みを見下ろす傲慢。生殖医療の発達には疑問しかないし、子が欲しいと言う親側のエゴのために無理矢理産み出された子どもの尊厳は無視されがちで怖過ぎる。代理母の問題の諸々が表出していく様がリズミカルに書かれていて、流石の桐野夏生であった。生まれて来る子どもの気持ちを想像するとイライラするけど。ラストの小気味良さに救われる。
読了日:07月28日 著者:桐野 夏生

風の如く 高杉晋作篇風の如く 高杉晋作篇感想
晋作ファンなので泣きながら読んだ。早すぎる最期が口惜しい。もっともっと破天荒な活躍ぶりを見ていたかった。歴史的事実が多過ぎて、端折り気味にならざるを得ないのは分かる。もっと長編でじっくり書いてもらいたい。清々しいほどに欲の無い平九郎を主人公に小説書いて欲しい。ワクワクする幕末に比べ、今の日本は終わってるわ〜政治家も国民も終わってる。
読了日:07月22日 著者:富樫 倫太郎

風の如く 久坂玄瑞篇風の如く 久坂玄瑞篇感想
久坂玄瑞、惜しい人材が失われる腹立たしさ!幕府も朝廷も雄藩も迷走に迷走を重ねる幕末の面白さ!藩や国の未来を真剣に考える志士たちの凛々しさと苦悩が…いよいよ晋作編へ!涙無しには読めないけど…
読了日:07月21日 著者:富樫 倫太郎

風の如く 吉田松陰篇風の如く 吉田松陰篇感想
隣の県に住まう者として、松下村塾はもちろん萩には何度も足を運び、長州は身近な存在。特に高杉晋作ファンなので、彼の墓参りもしたほど。それにしても本作での晋作はイケてない。ピュアで聡明な平九郎の進む道が気になって次作へ! 明治維新の源に松陰有り!狂気を覗かせる松陰、いいじゃん。
読了日:07月19日 著者:富樫 倫太郎

サムライ・シェリフ (ハヤカワ文庫 JA ジ 15-1 ハヤカワ時代ミステリ文庫)サムライ・シェリフ (ハヤカワ文庫 JA ジ 15-1 ハヤカワ時代ミステリ文庫)感想
面白い設定に一気読みだった。チャーリーは可愛くて、悪党達は鬼畜で、蓮十郎は飄々と立ち回る。でも、ちょっと物足りない感じがした。
読了日:07月14日 著者:戸南 浩平

朱より赤く: 高岡智照尼の生涯朱より赤く: 高岡智照尼の生涯感想
男に翻弄された人生の果てに思うは出家……実在の人物の事。時代が違えば別の生き方もあったか…それでも出家したか…
読了日:07月12日 著者:窪 美澄

子供は怖い夢を見る子供は怖い夢を見る感想
苦手なファンタジーなのに、面白くて一気読み。貧困とか虐待とかイジメとか救いのない現実と、決して救われる事のない孤独な魔族達との出会い……蒼人と航の友情が切ない。家族を破壊するカルト宗教の蔓延る世界の危うさよ。
読了日:07月09日 著者:宇佐美まこと

夜が明ける夜が明ける感想
夜は明けるのか?森の言葉は泣けるが、それに救いを見出せる人はまだ幸せだと思う。虐待、貧困、ヤングケアラー、パワハラなどなど、大きな取り組みは進んでいても、個々の救いには程遠い。フィンランドからの手紙で俺は救われる。アキは?アキの人生を思うと涙が止まらない。アキがフィンランドでの暮らしで最後に救われた事にはホッとするが、唐突すぎて物語りの限界を感じる。現実の世界に救いは平等にはやってこないから。
読了日:07月02日 著者:西加奈子

スカーフェイス4 デストラップ 警視庁特別捜査第三係・淵神律子 (講談社文庫)スカーフェイス4 デストラップ 警視庁特別捜査第三係・淵神律子 (講談社文庫)感想
恨みを晴らそうとする者、悪の使者、逃げる者、三者の絡み合いが衝突する瞬間までの恐怖と悲哀。オペレイタの謎、淵上律子の事情が少なくて残念だった。次作に期待。
読了日:07月01日 著者:富樫 倫太郎



by love_dolly | 2022-08-01 10:51 | | Comments(0)