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2021年12月の読書記録


読んだ本の数:14
読んだページ数:4659
ナイス数:128

黒涙黒涙感想
沢渡刑事の活躍はラストまでお預けだった。ラウタンの登場で、あー今回はこの人が……って思うよね。ハニートラップにも積極的にかかって行くし…まさかの滝口刑事まで……やるせない。何か色々と作戦が甘いのよね。ハラハラして、その危惧通りになって……残念感だけが残る。
読了日:12月31日 著者:月村了衛

黒警 (朝日文庫)黒警 (朝日文庫)感想
やる気の無い刑事沢渡の奥底に微かにある心とヤクザの波多野の裏の心が一瞬の邂逅で結ばれる…なのに、あっさりと波多野が殺されるなんて!中国人沈との見事な顛末にスッキリ!
読了日:12月28日 著者:月村了衛

マザーズマザーズ感想
三人三様の母親のリアルな精神が緻密に描写され、読むうちに暗い気持ちになる。結婚と育児と恋愛と……綺麗事ではない複雑な女心を読めば読むほど、納得できると同時に吐き気がして、女である自分を否定したいほどの嫌悪感。
読了日:12月26日 著者:金原 ひとみ

永遠永遠感想
全くもって感情移入も共感も湧かず……レイプまがいの 相手に対する気持ちが謎、不倫とかうんざり、切なくて可愛い女心とかもうんざり、男どもの身勝手さにもうんざり、恋愛も友情も虚しいストーリー。
読了日:12月23日 著者:小手鞠 るい

黒鳥の湖黒鳥の湖感想
彰太を取り巻く登場人物達が、意外なところで複雑に絡み合い、真実と共に徐々にほぐれて行く。彰太の秘密、妻の秘密、因果応報に囚われる夫婦。読み応えのあるストーリーだった。最初から住職と大黒様は胡散臭かったけど……娘が無事で良かった。
読了日:12月19日 著者:宇佐美まこと

昨日がなければ明日もない昨日がなければ明日もない感想
読み始めてビックリ!あの杉村三郎じゃないか!!そうかそうか……探偵杉村三郎の飄々とした活躍ぶりが期待通り。でも、どうしようもない男や女達の所業には胸糞が悪くなる。表題作のラストが辛い。漣の行く末が………
読了日:12月18日 著者:宮部 みゆき

欺す衆生欺す衆生感想
詐欺商法から抜け出せない主人公の隠岐…己れの良心との葛藤に苦しみながらも引き摺り込まれていく様が息苦しく、隠岐の人生が破滅に向かう予感に気分が悪くなった。だが、途中から天性の詐欺師体質に抗う事なく、ヤクザとも手を組み己の危機を切り抜けていく隠岐を応援していた。次から次へと降り掛かる邪悪な仕掛け、詐欺を暴こうとする正義のジャーナリスト、娘まで餌食にされ、これまでかと思われても……頭脳プレーと強引な力技を組み合わせて乗り切る隠岐。 その詐欺っぷりは見事としか言いようがないが…壊れて行く未来しか見えない悲哀。
読了日:12月15日 著者:月村 了衛

暗鬼夜行暗鬼夜行感想
いやはや…人間のおぞましさを、これでもかと突きつけてくれるストーリーで気分が悪くなりそうな所を辛うじて止めてくれたのは汐野が不十分ながら己の泥を自覚し、文学への傾倒との狭間で揺れていた事。それにしても、ここまで理知的で計算され尽くした言動を取る中学生は現実的ではないけど、それを言っちゃうと物語が成立しない……
読了日:12月11日 著者:月村 了衛

伊藤比呂美の歎異抄 (河出文庫 い 45-1)伊藤比呂美の歎異抄 (河出文庫 い 45-1)感想
伊藤比呂美独特の歎異抄……親鸞が身近に感じられる『おれ』語り……自然という事……阿弥陀にすがるという事……自分で何とか出来ると言う傲慢さに恥じ入る。祖母と一緒に住んでいたので『正信偈』は聞いていたし、家族や親族の仏事で唱えたこともある。意味もわからず……
読了日:12月09日 著者:伊藤 比呂美

たそがれてゆく子さん (単行本)たそがれてゆく子さん (単行本)感想
まさに同世代ゆえに自分もたそがれ進行中〜若い頃より楽になったことも多いが、また違う苦悩も出て来る。サバサバとした文章につられてサバサバと乗り切ろう。
読了日:12月07日 著者:伊藤 比呂美

変半身(かわりみ) (単行本)変半身(かわりみ) (単行本)感想
遥か昔の学生時代に見たアングラ芝居にありそうなストーリーだった。小説として読むより芝居で見た方が何倍も面白いに違いない。
読了日:12月05日 著者:村田沙耶香

コルトM1851残月コルトM1851残月感想
『羽衣』の方を先に読んで、設定の奇抜さに圧倒されて本作も読んでみた。番頭さんの裏の顔が凄まじいもと、こちらにもお蓮と言う女がコルトを撃ちまくりと言う格好良さに惚れ惚れ。それぞれの過去の凄惨さからくる虚無感や諦念がしみる。コルトシリーズあれば良いのに。
読了日:12月05日 著者:月村 了衛

機忍兵零牙〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)機忍兵零牙〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)感想
忍びの話と思って読むと、何とSFチックなファンタジー? 忍びは好物だがファンタジーは苦手だ。戦術の詳細にもあまり興味も無いが光牙の面々の魅力と鷹千代の健気さ、真名姫の秘密などなど……面白く読んだ。
読了日:12月03日 著者:月村 了衛

奈落で踊れ奈落で踊れ感想
懐かしいノーパンしゃぶしゃぶ事件……変人官僚の香良洲の私利私欲を超えた信念を通す頭脳と度胸に感服しながら読んだ。次々と舞い込む試練に立ち向かう姿……取り巻く切れ者たちとの戦争も圧巻!シリアスな内容をコミカルに描いて楽しめた。強かな女性たちも気持ちいい。
読了日:12月01日 著者:月村 了衛

読書メーター



2021年に読んだ本の総数は147冊



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by love_dolly | 2022-01-02 09:51 | | Comments(0)